W124 E60 ショックアブソーバー
2015-04-22
W124のE60の足回り、ショックアブソーバーを交換しました。
もともと社外のショックアブソーバーに交換されているのですが、少しへたりを感じる様で、新品に交換となりました。
今回使用するのは、 創業は1857年という、老舗中の老舗の「KONI」社製のもの。
メーカーでオーバーホールも可能で減衰力が調整式のものです。
車両から取り外して、減衰力ダイヤルを合わせ、手でロッドを押し込み、新品のものと押しと戻りの力を比べますと、やはりある程度の差が出ていました。
車両によっては純正品よりも社外品のほうが安価に入手できることも多く、交換の際に選択肢の一つにしても良いと思います。
「減衰力」という言葉に聞きなれない方も多いと思いかもしれませんが、ショックアブソーバーの機能は、路面の凹凸などの振動を吸収するスプリングの動きを滑らかにするというものです。
車両の重みがかかったスプリングは、走行中凹凸などでグッと縮み、その後ビヨーンビヨーンと、収縮を繰り返します。
そのスプリングの動きだけだと、車両がゆっさゆっさとしばらく揺れ動いてしまいます。
この「縮む」「伸びる」の動きをショックアブソーバーは滑らかに抑えるのです。
もしショックアブソーバーが装着されておらず、スプリングだけが付いている車で高速道路を走り、道路の継ぎ目などを通過すると、もう、それは恐ろしくフラフラとバタつき、とても怖くて走れません。
このショックアブソーバーの働き「減衰」の力が、スプリングの強さや車重のバランスが取れていると、調子がよいのですが、減衰力が強すぎると、大きな段差などでつきあげられた様な感じになります。
適度に強いとドシッとした安定感を得ることが出来ます。
カーブを曲がる場合は、遠心力で外側の足に荷重がかかり、スプリングを押し縮めて行きます。
特に速い速度で曲がる場合は、減衰力が硬いほうが安定し、踏ん張りが利きます。
減衰力が弱いと、どうにも足がバタつき、グニャグニャした感じになり、車の挙動もつかみにくくなります。
とはいえ、普通の速度で普通に走る人は、純正の固さが一番バランスよく、楽に乗れます。
車高を下げるためにスプリングを交換している場合は、若干スプリングが硬くなっているので、一般的には減衰力が弱めになっている場合がほとんどです。
今回交換した物のように調整機構が付いていると、自分のドライビングスタイルに合わせて硬さを簡単に調整をすることが出来ますので、ちょっと乗り味に変化を持たせたい方は、是非ご相談下さい。