W222 「S65 AMG」
2013-11-20
W222の新型Sクラスに、フラッグシップモデルとして「S65 AMG」がいよいよ発表となります。
記念すべきワールドプレミアの場は、11月22日から一般公開が始まる第43回 東京モーターショーなのです。
585psを発生するAMG社製5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載した「S63 AMG long」、AMG専用4輪駆動システム「AMG 4MATIC」を採用した「S 63 AMG 4MATIC long」に続いての発表になった、「W222 Sクラス」の歴代最強のAMG、「S65 AMG」です。
新型「S65 AMG」は、ロングホイールベース専用モデルで、日本導入され、販売されるときは、車名が「S65 AMG long」と、先代のネーミングになると予想されます。
エンジンは先代モデルと同じ5,980ccのV12 ツインターボで、最高出力630ps を4,800-5,400 rpmで発生。102kgmの最大トルクを2,300-4,300 rpmの低回転域で発生します。
これだけの高出力は現行メルセデスではトップとなるスペックで、燃料消費量は、リッターあたり8.4kmで、0-100km/h加速は4.3秒、最高速度はリミッター作動の250km/hとなっています。
マジックボディコントロール付きのAMGサスペンションやダイナミックコーナリングアシストなど、走りのパフォーマンスは「S 63 AMG」と同じです。
『マジックボディコントロール』は今回のw222から投入された興味深い技術の一つはで、これはフロントガラスに搭載されたステレオカメラで前方15mの路面を確認しつつ、アクティブサスペンションを予め制御して最適な乗り心地を提供しようというものです。
突起物があると一端フロントサスペンションを伸ばし、障害物に乗ったところでたっぷりとしたサスペンションストロークで吸収して、フラットな乗り心地を実現するのです。
かなり大きな段差にも対応するそうで、後席での乗り心地は驚くべき快適さを実現し、突き上げ感などは皆無だそうです。
この機能が作動するためには条件があり、130km/h以下での走行時にカメラが路面の凹凸を確認できる必要があります。
例えば夜間や、曇りで路面判別が難しい時は作動しません。
しかし、もともとマジックボディコントロールはベースの車体の乗り心地に加えて作動するアイテムのため、マジックボディコントロール非作動時は通常のABCサスペンションが機能するので、普通のW222 Sクラスの乗り心地であるということです。
このボディマジックコントロールはS550 ロングにオプション設定があり、「63」「65」などAMGには標準装備となっています。
いやはや、技術の進歩とは、すばらしいですね。